看護師国家試験対策☆高齢者虐待防止法は市役所がメイン!

こんにちは、看護師15年以上勤務している母主です。

 

前々回から高齢者虐待の国家試験問題対策の紹介をしています。

 

学生さん世論
学生さん世論

「高齢者虐待防止法などの法律文章は堅苦しくて良く分からない!」

ということはありませんか。

 

実際母主もお堅い文面は飲み込むまで非常に時間がかかります。

 

しかし、看護師国家試験では問題が出題されるので習得しなければなりません。

 

今回は、そんなお困りの学生さんに分かりやすく紹介したいと思います。

 

こんな学生さんにおススメ
  • 高齢者虐待防止法のどこを覚えたらいいのか分からない
  • 防止法の中で国と都道府県と市役所の役割違いが分からない

 

国家試験に過去出題されていない細かい点は省いているのでシンプルです。

 

看護師
看護師

要点は市役所が窓口になって主体に対応していく。

 

国と都道府県と市役所の役割がありますが過去問題としては、ここの要点が一番出題されやすいです。

 

むしろ、これさえ覚えておけば1問正解する確率は高くなります。

 

ですが、内容や流れを要点を抑えるだけで解答出来る確率は高くなります。

 

文章では覚えにくいこともイラストで印象付けていきましょう!

 

高齢者虐待防止法についてもっと、きちんと細かく知りたい!

 

という方は、弁護士法人かなめさんにも載っていましたので紹介しておきます。

 

もちろん、厚生労働省の高齢者虐待防止法の正式文書もこちらに載せておきます!

 

前回、前々回と高齢者虐待の種類や背景についても解説しているのでぜひ読んでみてくださいね。

 

 

目次

過去問題

第103回追試 通報先についての問題

 

高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律で、養護者による虐待を発見した場合の通報先に定められているのはどれか。

1. 市町村

2. 社会福祉協議会

3. 訪問介護事業所

4. 精神保健福祉センター

 

答え 1

 

看護師
看護師

虐待を発見した場合の窓口は、市町村で対応となります。

 

児童虐待の窓口は児童相談所ですが、この点が大きく異なるので間違えないようにしましょう。

 

第109回 高齢者虐待防止法規定内容について問われる

 

高齢者の虐待防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律〈高齢者虐待防止法〉で、借置された高齢者が入所する社会福祉施設はどれか。

1.有料老人ホーム

2.特別養護老人ホーム

3.高齢者生活福祉センター

4.サービス付き高齢者向け住宅

 

答え 2

 

問題内容は応用問題で難しいですが、それぞれの機能を考えると答えられるかもしれません。

が、母主もちょっと悩みました。笑

 

この問題からは、市町村と都道府県は規定に沿って虐待を受けた高齢者を保護することが出来ることをおさえていきます。

 

国、都道府県との役割の違いは次の項目で説明していきます。

 

国・都道府県・市町村それぞれの役割

国の役割は調査・研究を今後の体制に活かす

 

国の役割は以下の役割がそれぞれあります。

 

・高齢者虐待の事例を分析、調査研究

・関係機関や団体との連携、支援体制の整備

・専門的人材確保のために、関係機関の職員研修等の借置

・高齢者虐待防止についての広報や啓発活動

・成年後見制度が広く利用されるように国が補助する活動

 

箇条書きでもちょっと難しいので、ギュっ!と簡単に図式にしました。

じゃーん。

高齢者虐待防止法における国の役割

 

国の役割は虐待予防のために色々していることを知っておきましょう。

 

 

都道府県の役割は市町村の連絡調整、公表

養護者虐待→市町村を援助

 

都道府県が自宅養護者による虐待対応をする際には、以下の内容役割があります。

 

・市町村間の連絡調整や情報提供、必要な時は援助を行う

・養介護施設従事者による虐待は規定の権限に沿って保護出来る→市町村と一緒

・高齢者虐待の状況、対応借置等の公表をします

 

ここの役割は国より分かりやすくなりました。

 

市町村役割の項目で一緒に覚えると流れが明確になるので、後ほど再び紹介します。

 

養介護施設従事者等虐待→高齢者の保護、状況を公表

 

・被害高齢者の保護を規定に沿って行使できます

・虐待の状況、対応措置等を公表します

 

養介護施設になると更にシンプルな役割になりました。

 

自宅虐待時の対応役割と大きく変わらないので、自宅虐待をメインに覚えていきましょう。

 

市町村の役割

養護者虐待→通報窓口や調査

 

今回のメインともなる、市町村の役割は以下の内容があります。

 

・高齢者虐待相談、指導、助言の窓口

・養護者に対する負担軽減のための相談、指導、助言などの措置

・専門従事する職員の確保をします

・虐待現場の立ち入り調査を行う場合、警察署長に援助要請することもできます

 

過去問題には高齢者虐待の窓口について出題される傾向が多かったので、一番上の役割が大事になってきます。

 

ここに都道府県との関わりや流れを追加してみましょう。

じゃーん。

高齢者虐待防止法の都道府県と市役所の役割

 

最低限にざっくりとまとめてみました。

 

報告→調査→保護→公表この流れが重要で、市町村が主体ということが今回の要点です。

 

「警察署長さんの協力要請が出来る」という役割は過去問題への出題率としては低いので書いておりません。

 

しかし、この流れが分かれば問題が解答出来る確率は上がるのでおさえておきましょう。

 

養介護施設従事者等虐待→窓口や高齢者保護

 

・対応窓口

・通報を受けたら事実確認をする

・虐待内容などを都道府県へ報告

・規定の権限に沿って保護が出来る→都道府県と一緒

 

よくよく読んでみると、自宅虐待発生対応とほぼ同じです。

 

なので、前項目のざっくり図式とほとんど変化がありませんでした。

 

 

財産上の不当取引の被害防止→窓口や審判請求

 

市町村は財産上の被害防止役割も対応しています。

 

虐待には経済的虐待も含まれます。

 

認知症の高齢者から搾取する被害もあるので下記内容の役割を担っていることを頭の片隅に入れておきましょう。

・第三者による財産上の不当取引に関する相談受付、関係部局・機関の紹介

・不当取引の被害を受けたり、おそれのある高齢者に係る審判の請求ができます

 

 

まとめ:市町村が通報窓口で主体

 

繰り返しになりますが…

看護師
看護師

虐待の通報先は市役所が窓口、という点を覚えましょう。

 

そして、市町村は現状調査して都道府県に報告します。

 

都道府県は関係各所の連携を持ち協力します。

 

被害者を保護出来るのは都道府県と市町村であることも覚えましょう。

 

国は虐待の調査、研究結果を還元していく役割を担います。

 

この流れが分かれば国家試験の問題も解けます。

 

看護学生さんの分からない点が解決して、国家試験の1点に繋がれば嬉しいです。

 

息子
息子

学生さん、春休み楽しんでくださいね~

 

 

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