
白血球の正常値と増減の関係性とは?語呂合わせで目指せ!看護師国試突破!


白血球って、増えると感染症?
減ると免疫が落ちてる?
…なんとなくは分かるけど、ちゃんと説明できないです。



分類も多くあるからわからなくなってしまいますよね。患者さんの病態を把握するために大切な情報なので整理していきましょう!
白血球が、具体的にどんな働きをして、増えたり減ったりするのか、イメージしにくいですよね。
- 増えている=感染症の疑いがある
- 減っている=免疫力が低下している
…これだけだと、国家試験では点を取りきれないかも…
白血球数は、疾患と深い関係があるため、看護師になっても数字を見ない日はありません。
患者さんのアセスメントにもつながるため、学生のうちに理解を深めておくと、後々重宝しますよ。
- 基準値と分類
- 異常高値・異常低値による体の変化
- 看護師国家試験の出題傾向と考え方
白血球は、感染症・白血病・免疫疾患など、多くの病態に関係しています。
「なんとなく」から「理解して答えられる」へレベルアップし、国家試験を突破しましょう!
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白血球の基礎知識


白血球は、私たちの体を守ってくれる「免疫の主役」です。
細菌やウイルスなどの外敵(病原体)が体の中に入ってきたとき、敵を見つけて攻撃してくれる頼もしい細胞です。
白血球の種類は5つあります。白血球の分類と基準値を整理していきましょう。
白血球は「1種類の細胞」ではなく、いくつかの種類の細胞の総称です。
以下の表のように、それぞれが役割を分担して働いています。
種類 | 代表的な働き |
---|---|
好中球:約60% | 細菌感染(急性期)で活躍、貪食細胞 |
好酸球:約3% | 寄生虫感染やアレルギーで活躍 |
好塩基球:約1% | アレルギーで活躍(ヒスタミンの放出) |
リンパ球:約30% | ウイルスやがん細胞と戦う |
単球(マクロファージ):約6% | 細菌や細胞の死骸を食べる、貪食細胞 |
好中球は、感染防御の最前線で活躍してくれている細胞のため、常に大量に必要とされています。
細菌や真菌などの侵入に、迅速かつ効果的に対応できるのは、好中球が多くいるおかげです。
白血球数の基準値と異常値は以下の通りです。
異常低値 | 基準範囲 | 異常高値 | |
---|---|---|---|
白血球数 | 3,000 /μL | 3,500 ~ 9,000 /μL | 10,000 /μL |
看護師国家試験の過去問には、白血球数を問われた経緯もあるため、数字を覚えておくと安心です!
数字だけを覚えるのは大変…という方に、こんなゴロ合わせがおすすめ!
「見事(みごと→3・5)に働く(く→9)免疫部隊!」



「好中球が一番多い」ことを覚えておきましょう。


白血球が高い原因と病態


白血球数が 10,000 /μL を超えたら、「なぜ増えているのか?」を考える必要があります。
白血球は体を守るために増えるため「体の中で何かの異常が起きているサイン」です。
国家試験で問われる頻度が高いものは、下記のとおりです。
原因 | 説明 |
---|---|
細菌感染症 | 風邪や肺炎、膀胱炎など急性炎症で好中球が増える |
炎症 | 怪我や手術の後などでも白血球が一時的に増えることがある |
白血病 | 白血球ががん化して異常に増える病気 |
ストレスや運動 | 強いストレスや激しい運動で一時的に増加することがある |
喫煙 | 喫煙者は非喫煙者よりも白血球数がやや増える |
白血球数が増加している患者さんを受け持った場合、感染の兆候(発熱・局所の発赤・腫脹など)や、抗菌薬の投与状況も確認します。
また、体温や脈拍などと合わせてアセスメントすると、病態の理解が深まります。
白血球全体の数だけではなく、どの種類が増えているかを確認すると原因を予測できます。
- 好中球が増える → 細菌感染症
- リンパ球が増える → ウイルス感染(風疹・はしかなど)
- 好酸球が増える → アレルギー性鼻炎、喘息、寄生虫感染
ただ「白血球が多い」だけでなく「どの種類が増えているか?」を見ると、アセスメントに役立ちます!
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白血球が低い原因と観察ポイント


白血球数が 3,000/μL を下回ると注意が必要です。
白血球が減少すると体を守る力が弱まり、感染症にかかりやすくなります。
国家試験で問われる頻度が高いものを表にしました。
原因 | 説明 |
---|---|
薬剤の影響 | 抗がん剤や免疫抑制薬などで、骨髄の造血機能が抑えられる |
骨髄の機能低下 | 再生不良性貧血やがんの骨髄転移などの病態 抗がん剤治療後に、骨髄の機能が低下する |
放射線治療 | 骨髄がダメージを受け、白血球が作れない |
自己免疫疾患 | 自分の白血球を自分で攻撃してしまう |
ウイルス感染 | インフルエンザ・風疹・麻疹など一部のウイルス感染で白血球が減ることがある |
感染予防が最優先!
バイタルサインをこまめに確認!
白血球数が少ないと、感染症にかかりやすい状態です。
手洗いやうがい、マスク着用など、基本的な感染対策を徹底する必要があります。
感染があっても熱が出にくい場合があるため、バイタルサインで患者さんの異常に早く気づくことが重要です。
抗がん剤治療やステロイドの使用歴がないかも確認しましょう。



バイタルサインの数値だけでなく、脈拍のリズムや呼吸の深さなど、アセスメントが大切です。


看護師国家試験で問われる白血球の異常とは?


国家試験では「白血球の増減」と「病気の関係」を問われる可能性があります。
「好中球が増加 = 細菌感染」や「好酸球や好塩基球 = アレルギー」などのつながりが出題される傾向があります。



白血球の種類と増減の原因をセットで覚えましょう!
覚えておきたいセットは、以下の通りです。
病態 | 白血球全体の数 | 注目すべき白血球の種類 |
---|---|---|
細菌感染症 | 増加 | 好中球の増加 |
ウイルス感染症 | 減少または変化なし | リンパ球の比率の増加 |
寄生虫感染症 | 変化なしまたは増加 | 好酸球の比率の増加 |
アレルギー | 変化なしまたは増加 | 好酸球や好塩基球 |
白血病 | 異常高値または減少 | がん化した白血球 |
抗がん剤治療 | 減少 | 全体的に低下 |
放射線治療 | 減少 | 全体的に低下 |
「病態と白血球の変化」を関連づけると、問題も解きやすくなります!


白血球に関連した看護師国家試験を解いてみよう!


第99回(2010年)午前81問
貪食を行う細胞はどれか。2つ選べ。
- 単 球
- 赤血球
- 好中球
- Tリンパ球
- Bリンパ球
答え
1.単球 3.好中球
貪食作用を持つ4つの細胞は、好中球、単球、マクロファージ、樹状細胞です。
第112回(2023年)午前11問
健康な成人の白血球の中に占める割合が高いのはどれか。
- 単 球
- 好酸球
- 好中球
- リンパ球
答え
3.好中球
好中球が一番多く、他のが続きます。
好中球>リンパ球>単球>好酸球>好塩基球
覚えにくい人には、下記のゴロもおすすめです。
”中林は、単に酸っぱい塩”が好き
中:好中球
林:リンパ球
単:単球
酸:好酸球
塩:好塩基球
第104回(2015年)午後82問
白血球減少症で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 好塩基球数は増加する。
- EBウイルス感染によって起こる。
- 白血球数が3,000/μL以下をいう。
- 好中球減少症では細菌に感染しやすくなる。
- 無顆粒球症は単球がなくなった病態をいう。
正解
3.白血球数が3,000/μL以下をいう。
4.好中球減少症では細菌に感染しやすくなる。
- 白血球減少症:3,000 /μL以下
- 好中球減少症:1,500 /μL以下
- 無顆粒球症:好中球が500 /μL以下
いずれの状態も、免疫が低下して感染症を引き起こしやすい状態です。
EBウイルスは、伝染性単核球症という急性感染症を引き起こすウイルスです。
第109回(2020年)午前24問
細菌感染による急性炎症で、最初に反応する白血球はどれか。
- 単 球
- 好酸球
- 好中球
- 好塩基球
- リンパ球
正解
3.好中球
細菌感染の急性期に活躍する白血球は、好中球です。
他の白血球は以下の特徴があります。
- 好酸球:寄生虫感染やアレルギーで活躍
- 好塩基球:アレルギーで活躍
- リンパ球:ウイルス感染症で増加
- 単球:貪食細胞の1種
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白血球の変化から病気を読み解こう!
白血球は、体を守るために日々働いている大切な細胞です。
その数が増えたり減ったりするのは、体の異変を教えるサインです。
- 基準値:3,500~9,000/μL
- 異常高値:感染症、炎症、白血病など
- 異常低値:骨髄抑制、抗がん剤など
看護師国家試験は、白血球の種類や数値の変化、病態との関連などが出題されます。
「白血球全体の数」だけでなく「どの種類がどんな時に増減するか?」をイメージしながら覚えるのがポイントです。



白血球は体を守る重要な細胞です。
アセスメントにも活かせる知識です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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