看護師の離職率と要因の実態
看護師人口は120万人を超えていますが、離職率が高い状況があります。
コロナ渦となり病院はひっ迫した状況が継続していますが、現場の人間としてはコロナ渦になる前から看護師は常に不足していた感覚があります。
看護師が離職する要因は何なのか、新人看護師が離職する要因は何なのか、今回は統計と実際に見てきた離職したスタッフ達の要因と、その後の現状を紹介したいと思います。
この記事を読むことで離職していくスタッフの増加予防や、自分自身が離職しないために参考にして頂ければと思います。
また、離職したスタッフのその後の経過状況なども知ると、離職は良い選択だったというケースもあるので、ぜひ最後まで読んで頂けると幸いです。
2020年度の看護師の離職率状況
全国的に看護師離職率は毎年10%超えている状況が継続しています。看護協会が提供している資料によるとやや減少傾向にはありますが、そこまで大きな変化はなく新卒は横ばいが継続していることが分かります。
病床数毎の離職率比較としては99床以下の小規模病院の離職率が高い状況が継続しているようです。
看護師が離職する要因と自身が見た実例
看護師は主に女性が多い職業であるので、結婚や出産を機に離職する方が多いです。
実際に過去周囲で離職した理由で一番多かったです。
ご主人が転勤族なら尚更です。厚生労働省の調査結果にも反映されているのが表で分かります。
退職理由の中で他施設の興味が15.1%と多いですが、就職してから仕事にも慣れてある程度出来るようになってくると隣の芝が青く見えるようになってきます。
それに、他施設で働く友人から夜勤手当や休暇所得の情報を聞くと尚更、退職したくなります。
あとは、希望する診療科目で働きたい人もいます。高度な救急診療で勤務したい、心臓外科で働きたい、など今の病院には無い診療科目で経験を積むために離職していく人もいます。
福利厚生は個人の力では変えられないので、就職する前に複数の病院情報を友人やリクルート会社に確認し比較検討した方がいいでしょう。リクルート会社は就職支援した看護師から病院情報を細かく聞くので必ず確認した方がいいです。(自分自身聞いたし、めちゃくちゃ言いまくった。笑)
新人看護師の離職する要因と実例
厚生労働省調査の退職理由の中に「人間関係が良くないから」12.8%があります。
この人間関係は主に新人看護師や既卒看護師の離職理由にみられがちです。
新人や既卒入社の時は「郷に入れば郷に従え」にしても、慣れるまでが大変です。
新人においては学生の時とは違い、全てが初めてのことで手がかかります。どこの会社にもいませんか、愚痴ばっかり言うお局。
「この前も言ったよね。」
「まだそれ出来てなかったの。」
挙句の果てには本人に聞こえるように愚痴を言いがち。
自分が新人だった頃を忘れてしまったのでしょう、可哀そうなお局タイプです。
看護業務や処置は複雑で人命に関わります。
出来るまで何度でも一緒に挑戦してくれる先輩看護師も沢山居ますが、人間、苦手なことが出てくると逃げたくなりますよね。
私みたいに
じゃ、この仕事代わってもらっていいですか?
なーんて、図太い神経している人間だったらあぁだ、こーだ、言い返しますが、優しい純粋な性格な子は潰れます。
過去、私も守り切れなかった新人ちゃんがいました。
新人ちゃんは頑張ってくれましたが結局、離職して療養型の他施設へ転職しました。
でも、それが良かったみたいで
「ここは残業も無いし最高です!」
と元気に勤務しています。
人間無理して同じ所にいて心身を無理するより環境を変えた方が良いこともある。
自分自身もそうでしたが、改めて再認識しました。
「石の上にも三年」と言いますが、私の様に3年過ごして馴染む人間もいれば馴染めない人間もいるわけです。
無理して限界まで過ごして国家試験まで頑張った看護師を辞めてしまうよりかは、一度環境をリフレッシュすることも大事だと思います。
もし、離職を迷っているなら転職活動は無リスクなのでぜひ、隣の芝を見に行くだけ行ってみてほしいです。
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