看護師国家試験|ピアジェの認知発達理論は遊びで暗記苦手を克服しよう!
ピアジェの発達理論の内容が難しいな。
教科書の文字だけではイメージがしにくいですよね。
子どもと関わる機会が少ないと、発達理論のイメージが湧きにくいのは仕方がありません。
ピアジェの発達理論は、過去の看護師国家試験に出題されてきたり、子どもと関わるうえで役に立ったりするので覚えておくと便利です。
ここでは、発達段階の「遊び」に合わせてわかりやすく解説します。
「遊び」は成長に大きく関わり、変化していくものです。
イメージが湧くと発達理論を、緊張した試験中でも思い出すことができます。
それだけでは、ありません。
各発達段階の子どもにあった、病気の説明手段と国家試験対策の語呂合わせを紹介します。
実習や臨床現場で活用することができますよ。
- 各段階の特徴的遊び
- 成長に合わせた病気の説明方法
- 過去に出題されたピアジェの国試過去問
ピアジェの発達理論を克服して、国家試験の1点に繋げていきましょう!
ピアジェの認知発達理論は階段を上がっていくイメージ
ピアジェは子どもの発達を、「言語」「世界観」「因果関係」「数や量」の視点から、分類しています。
階段のように4つステップをあがっていくイメージです。
ひとつずつ解説していきますね。
0〜2歳頃:いないばあっ!感覚運動期
0〜2才は、「いないいないばあっ!」が代表的な遊びです。
顔を隠しても、そこに顔があることをわかっているので、出てくるのを楽しんでいます。
どんな顔してでてくるのかな?
きゃー!面白い顔!もう一回して!
同じことを繰り返すのも、赤ちゃんの特徴で「循環反応」といいます。
赤ちゃんは目と手足の感覚がいいです。
モノを握って、口に持っていく動作は「モノの安全性」を確認している証拠です。
コレなんだろう!?
うん、柔らかくて面白い♪
赤ちゃんは、新しい世界にワクワクし周りをキョロキョロしています。
ぜひ、赤ちゃんと遊ぶときは「いないないばあっ!」をして循環反応を一緒に楽しみましょう!
- 遊び:「いないいないばあっ!」
- 世界観:ワクワク!ドキドキ!
- 言語:話せないため、感覚が重要
- 語呂合わせ一例:ゴロゴロ運動→寝返り赤ちゃんを連想
2歳〜7歳:おままごと&ごっこ遊び!前操作期
2才を過ぎると想像が豊かになります。
「おままごと」「ごっこ遊び」がその一例です。
ごっこ遊びができるのは、絵本やテレビから情報が入る影響にあります。
好きなものや流行りものも反映されがちです。
うちの子はバスが好きで、クッションや枕をバスに見立てて運転手になりきってます。
2~7歳は、目から入る情報が大事になります。
病気の説明には、パズル式の人体模型やクイズに興味を持たせてみるといいでしょう。
子どもなりに理解できる可能性があります。
人間関係は、自己中心的な考え方が特徴です。
自分と他者の区別がしにくいです。
ぼく知っているから、キミも知っているよね!
幼稚園や保育園の小さな社会で、子ども達は人間関係を少しずつ学ぶのです。
純粋になりきれる「ごっこ遊び」ができるのはこの時期しかありません。
子どもの想像の世界に誘われたら、ぜひ一緒に楽しんでくださいね。
- 遊び:おままごと、ごっこ遊び
- 世界観:想像がふくらむ
- 人間関係:自分中心的な考え
- 看護の関わり方:パズルやクイズで興味関心をひき、一目瞭然な内容にする
- 語呂合わせ一例:おままごとでパパを操作→操作=前操作期を連想
7歳~11歳:理科の実験、創作:具体的操作期
小学生になると、「理科の実験」「創作」など考えて行動をするようになります。
水を大きなコップに移し替えても中身は同じ、ということを理解できます。
理科の実験は、現実的な結果は想像できないけど、順序を考えて行動しなければなりません。
人との関わりは、自分と他人は同じではないことがわかる時期です。
みんな同じ考えじゃないんだな
相手はどう思っているんだろう
相手の立場に立って考える力が育ちます。
看護では、動画での説明が理解しやすいでしょう。
言葉はわかるけれど、目からの情報もあるとさらに理解が深まります。
- 遊び:理科の実験、創作など考えて行動する
- 世界観:現実的な結果は想像できないけど、考えることはできる
- 人間関係:自分と他の人は違うことがわかる
- 看護:言葉だけでなく、絵や動画も合わせて具体的に説明する
- 語呂合わせ一例:理科でぐつぐつ実験→ぐ:「具」体的を連想
11歳~:仮説を立てて具体的に行動できる:形式的操作期
小学校高学年になると、仮説を立てて行動できます。
「赤と青のボールが交互に3個ずつ並んでいます。5番目は何色?」
質問すると、頭の中で考えて答えを出せるのがこの時期です。
自分で体験していなくても、説明や写真、映像から想像できます。
これまでの知識や経験を活用し、結果を予測して行動したり、発言したりできるのです。
もう、大人と同じぐらいに成長したね。
看護では、書面や口頭での説明も可能になります。
- 遊び:テレビゲームなど
- 人間関係:相手の行動を予測できる
- 看護:わかりやすい言葉なら口頭でもわかる
- 語呂合わせ一例:大人は形にこだわる→大人=最終段階、形=「形」式的を連想
ピアジェの過去問題を解いてみよう!
過去問題を実際に解いてみましょう。
実際に理解が深まったのか、確かめることができますよ。
第107回より 語呂合わせで覚えよう
ピアジェ.Jの認知発達理論において2~7歳ころの段階はどれか。
1. 感覚ー運動期
2. 具体的操作期
3. 形式的操作期
4. 前操作期
答え
4
覚えるのが難しいときには語呂合わせがおすすめです。
ゴロゴロ運動
おままごとでパパを操作
理科でぐつぐつ実験
大人は形にこだわる
オリジナルの語呂合わせを考えてみるのも楽しいですよ。
第113回より 子どもへの病気の説明方法
ピアジェ.Jの認知発達理論における段階と病気の説明に使用するツールの組合せで適切なのはどれか。
1. 感覚運動期ー人体模型
2. 前操作期ー印刷文書
3. 具体的操作期ー動画
4. 形式的操作期ー指人形
答え
3
ピアジェの発達理論は遊びで理解を深めよう!
ピアジェの発達理論は、4段階の階段をイメージするものだと説明しました。
それぞれの段階に、代表的な遊びと成長のポイントがあります。
0~2才:いないばあっ!
2~7才:ごっこ遊び、ままごと
7~11歳:理科の実験、創作
11歳~:テレビゲームなど
子どもに合わせた病気の説明は、安心感を与えられます。
0~2才:指差しや声かけ
2~7才:人体模型の人形、パズル
7~11歳:言葉と絵や動画
11歳~:分かりやすい言葉のみでも可能
看護師国家試験は、遊びから連想したり、語呂合わせで連想して思い出すようにしましょう。
ゴロゴロ運動→寝返り赤ちゃんを連想
おままごとでパパを操作→操作=前操作期を連想
理科でぐつぐつ実験→ぐ:「具」体的を連想
大人は形にこだわる→大人=最終段階、形=「形」式的を連想
自信をもって解答できると、緊張感した試験会場で優位です。
いつも、応援していますよ!
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