看護師国家試験対策☆R2年の受療率をおさえる!
看護師国家試験には【国民衛生の動向】も出題されますが、令和4年6月に厚生労働省が発表した【令和2年の患者調査・動向】はおさえましたか?正直、動向指数は数字ばかりで私は苦手でした。でも、大人になると県民性や食習慣などで受療科目の比率が偏ったりしていることを知ると、面白くなってきました。
ちなみに、鹿児島人は腸が長い方が多いので腸閉塞割合が全国的に多いんです。
確かに入院患者さんでも多かったなぁ~
今回は過去に出題された受療率問題を参考にして厚生労働省が出した令和2年10月データを紹介します。学習済みの方も、「まだ、知らなかった!」という方もぜひ、覗いていってください。
令和元年の統計における過去問題
第108回過去問題に出題された内容を見てみましょう
解答・解説
令和元年のデータ上で高血圧症の受療率が多かったですが、令和2年ではデータが異なります。
結論、令和2年では消化器系疾患(う蝕、歯肉炎および歯周疾患)の外来受診率が高い。
消化器系疾患だけど中身は歯科となっていますが、厚生労働省の調査ではそこも含むのでしょう。次は、受療率をみていきましょう!
入院と外来と総合では受療率は異なる
厚生労働省の総患者数(傷病別推計)調査では、継続的に医療を受けている人=通院している患者さんの数を算式で推計したそうですが…
計算方法は何度も読み返しても複雑だったので結果だけまとめました!きっと、計算方法は国家試験に出題されないでしょうから。
入院と外来での受療率科目は異なるし、なんだったら入院と外来を合わせた総合科目も異なる結果を報告しています。
ざっと、一覧表がこちらです。
総患者数が多い科目 (入院+外来) | 入院が多い科目 | 外来受療率が高い科目 |
---|---|---|
1 循環器系の疾患 2 消化器系の疾患 3 内分泌、栄養及び代謝疾患 | 1 精神及び行動の障害 2 循環器系の疾患 3 損傷、中毒及びその他の外因の影響 | 1 消化器系の疾患 2 健康状態に影響を及ぼす要因及び保険サービスの利用 3 筋骨格系及び結合組織の疾患 |
表では疾患系統で詳細は記載されておりませんが、系統を知っておくだけでも問題を答えられる要素にはなるのでぜひ覚えておきましょう!
ちなみに、【循環器系疾患】の中でも【高血圧症】が一番多いことが令和2年の調査結果で報告されています。
高血圧症は前項目の過去問題で令和元年の通院者数が多いとされていますが、令和2年でも多いことには変わりはないことがわかりました。
入院・外来を受療する男女の疾患比
入院、外来の受療率を男女別にまとめてみました。
順位 | 入院男性 | 入院女性 | 外来男性 | 外来女性 |
---|---|---|---|---|
1位 | 精神及び行動の障害 185 | 精神及び行動の障害 190 | 消化器系の疾患 870 | 消化器系の疾患 1137 |
2位 | 循環器系疾患 151 | 循環器系疾患 163 | 保険サービスの利用 650 | 保険サービス 930 |
3位 | 新生物〈腫瘍〉 115 | 損傷・中毒及びその他の外因の影響 132 | 循環器系疾患 609 | 骨格筋系及び結合組織の疾患 872 |
表をまとめてみて分かったことは、1位と2位の内容はほとんどが同じということでした。入院女性の3位にある【外因の影響】は高齢化社会にあるあるの問題で、転倒転落による骨折が伸びている影響もありそうです。本当に転倒転落による骨折が多いです。
ちなみに、私の母も転んで鎖骨骨折をしました。
ちなみに精神障害の部分では認知症かと思いきや、統合失調症などの妄想性障害が上回っています。女性においては、認知症よりうつ病が上回るなど男女共に精神的な療養が必要な状況であることが分かりますね。精神疾患の入院期間は数十年かかることも普通にあるので、そこも加味されている可能性はあります。
まとめ
令和元年の調査から変化していない部分、変化した部分もあります。2年の期間は空いていますが少子高齢化社会、コロナ感染、など様々な社会背景が影響されていることが調査結果の背景に垣間見えます。
看護師は病気を予防する仕事もあります。社会情勢を知ることは病院に来る患者さんを知ることにも繋がるので、ぜひ、ニュースに出てくる動向調査にも耳を傾けてみてみてください。
看護師国家試験まであと、11日!!
皆さんが看護師になれることを心から祈っています!!
がんばれー!!
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