
介護支援専門員:ケアマネジャーの基本と看護師の連携を解説!入院時から関わる理由


介護支援専門員(通称:ケアマネジャー)の仕事や看護師との連携が分からない…



看護師と介護支援専門員との接点がイメージしにくいですよね。看護師は、患者さんの入院時から連携しているんです。
連携が取れていないと、在宅で過ごす利用者に適切なケアが提供できず、安心した在宅療養生活を送れません。
介護支援専門員は在宅療養を生活の視点、看護師は医療的視点から支える支援者です。
介護支援専門員についての基本的知識や看護師との連携について学ぶと、臨床現場でもスムーズに連携を図れます!
- 介護支援専門員の基礎知識
- 看護師と介護支援専門員の違い
- 連携する必要性
- 国家試験過去問題の振り返り
看護師国家試験でも、地域包括ケアや退院支援、多職種連携などの問題が増えているため、基本から一緒に学びましょう!
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介護支援専門員と看護師の役割とは?


介護支援専門員と看護師には、それぞれ違った視点や役割があります。
- 介護支援専門員の基礎知識と役割
- 看護師の在宅や施設における役割
- 介護支援専門員と看護師の役割の違い・共通点
連携するうえで必要になるため、抑えておきましょう!
介護支援専門員の基本知識と役割
介護支援専門員とは、介護保険制度にもとづいて利用者のケアプラン(介護サービス計画)を作成し、必要な介護サービスの調整を行う専門職です。
主に、以下の業務を行っています。
- 介護が必要な高齢者や家族が、安心して生活できるよう支援する
- 利用者の希望や状態に応じて、サービス内容や利用方法を検討し提案する
- サービスの種類や時期、頻度などを具体的に計画する
資格を取得するには、一定の実務経験(例:看護師・介護福祉士などで5年以上)を経て、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、研修を終了する必要があります。
看護師の在宅や施設における役割
看護師は病院以外にも施設や在宅などで勤務しています。
在宅では、利用者さんの健康管理業務が中心です。
日中の訪問以外にも、夜間のコール対応を行っており、必要があれば訪問し病院受診など、かかりつけ医と連携し判断する能力が求められます。
- バイタルサインチェックや服薬管理、医療処置を行う
- 利用者や家族へ療養指導を行い、精神的なサポートを担う
- 体調悪化時には病院への連絡役を務める
施設では、利用者の処置や看取り対応など医療行為に関わります。
介護ケアがメインになるため、多職種連携は介護士やリハビリスタッフなどいます。
- バイタルサインチェックや急変時の対応
- 医療処置や看取り対応
- 多職種と連携を取る:介護士・リハビリスタッフなど
施設に従事しているスタッフは、他にも事務や栄養士などもいるため、チーム全体で支援します。
介護支援専門員と看護師の役割の違いと共通点
利用者が安心して在宅生活を送るためには、介護支援専門員と看護師の連携が重要です。
介護支援専門員と看護師の共通点は、「利用者が安心して暮らすためにはどうしたら良いか」という目的です。
看護師は、利用者の医療や健康管理を行い、介護支援専門員は、利用者及び家族のニーズを含めた、QOLが向上する計画を検討します。
- 利用者や家族の希望や家庭状況、介護状況、経済的背景などを情報収集する
- 状況を考察し、最適な介護サービスのプランを組み立てる
- 利用者の体調の変化、介護する家族からの情報収集など、状態把握をする
- 服薬状況の確認、吸引や処置などの介入、緊急時対応
利用者が自分らしく、在宅や施設で安心して生活が送れるサポートを提供しています。


介護支援専門員と看護師の連携の必要性


利用者が在宅や施設で生活を行うためには、医療と介護の連携が重要です。
利用者が入院した場合、病院へ処置の有無や管理状況など、必要な情報が提供できない可能性があります。
既往疾患がある利用者は、看護師の服薬状況の確認や健康状態の観察が必要です。
連携が取れないと、看護師の介入も出来ないため、お互いの情報共有が必要になります。
情報共有するタイミングは、主に以下があげられます。
- 訪問看護師と介護支援専門員が定期的な情報共有を行う
- 医療機関から退院する際に退院前カンファレンスを行う
- 医療機関と在宅のサービス提供者で情報共有する
異なる視点の連携は、質の高いケア提供に重要です。


介護支援専門員に関する看護師国家試験の過去問題


必修問題 第105回
介護支援専門員が行うのはどれか。
- 通所介護の提供
- 福祉用具の貸与
- 短期入所生活介護の提供
- 居宅サービス計画の立案
答え
4.居宅サービス計画の立案
介護支援専門員は、介護サービス計画(ケアプラン)の作成などのケアマネジメント業務を行います。
短期入所介護や福祉用具の利用「調整」は行いますが、提供や貸与は行いません。
一般・状況設定 第102回
退院調整部署と連携しながら、ある患者の退院支援を進めることになった。病棟看護師が行う支援として最も適切なのはどれか。
- 経済問題への対応
- 患者の希望の聴取
- 介護保険制度の説明
- 在宅のケアプラン立案
答え
2.患者の希望の聴取
入院生活を一番身近で支え、本人と関わる時間が長いのは看護師です。
ADLや身体状況が変化した患者、家族が「退院後にどう生活したいか?」を確認する役割は重要です。
入院前と状況が異なり、介護が必要である場合や、手すりなどの設置を検討したい希望があれば、病院に所属するソーシャルワーカーに相談しましょう。
ソーシャルワーカーは、介護支援専門員との連携や申請書の提出などに詳しいです。
第107回
要介護2と認定された高齢者の在宅療養支援において、支援に関与する者とその役割の組み合わせで適切なのはどれか。
- 介護支援専門員ー家事の支援
- 市町村保健師ー居宅サービス計画書の作成
- 訪問看護師ー日常生活動作〈ADL〉の向上のための訓練
- 訪問介護員ー運動機能の評価
答え
3.訪問看護師ー日常生活動作〈ADL〉の向上のための訓練
介護支援専門員は家事の支援や医療処置は行わず、サービスを調整する専門職です。
医療処置は訪問看護師、家事支援は訪問介護士がサービス提供者となります。
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介護支援専門員と連携して利用者の提供につなげよう
介護支援専門員は、介護保険制度にもとづいてケアプランを作成し、サービスを調整する専門職です。
患者と家族の、生活全体を支える重要な役割があります。
看護師は医療的観点で介入し、介護支援専門員は生活の観点から利用者を支援します。
お互いが協力・連携することで、患者さんが退院後から必要な介護サービスを利用できます。
国家試験では介護支援専門員との「役割・制度・連携」が出題されます。
介護保険制度やケアマネの業務内容などが、過去の国家試験で問われています。
退院支援は「どの職種がどの視点で何をするのか」役割の違いを意識することが大切です。
全ての入院患者さんが、歩いて帰宅できるわけではありません。
疾患によっては、車椅子や杖が必要になるため、入院した時点から在宅環境を知る必要があります。
退院当日から、患者さんと家族が安心して過ごすためには、看護師の関わりが重要です。



学生の皆さんが、看護師になった際には、入院中の患者さんだけでなく「自宅に帰った後の○○さん」を想像して関わってみてくださいね。
国家試験勉強は、大変ですが皆さんを心から応援してます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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