看護師国家試験対策☆インフルエンザワクチンは任意接種

お疲れ様です!

看護師15年以上勤務している母主です。

 

今回は、インフルエンザに関連する過去問題について解説していきます。

 

インフルエンザは王道の感染症だからこそ、解答の選択肢の一つとしてよく出がちですよね。

 

今回こんな学生さんにおススメ

・インフルエンザ感染症の出題傾向が知りたい

・インフルエンザ予防の国家試験対策を知りたい

 

インフルエンザの問題や選択肢に上がる過去問題を11問調べました。

【インフルエンザ関連過去問題】

潜伏期間や感染経路問題が3問

集団・個人を含めた予防対策が4問

ワクチン禁忌対象やワクチンについての問題は4問

 

感染症の基本である潜伏期間と感染経路は身近な感染症なので正解率は高いようです。

 

次にインフルエンザワクチンは「任意接種」であるため、保険適用ではないです。

 

このことから、集団予防は基本的な飛沫感染予防の選択肢が挙がります。

 

一方、個人はワクチン接種を考慮する選択肢も挙げられているようです。

 

今回は、この2点を過去問題の解説と共に紹介していきます。

 

厚生労働省の令和4年新型インフルエンザワクチンに関するQ&Aページも参考になるので、貼っておきます。

 

目次

感染経路と潜伏期間

第108回 潜伏期間問題

 

感染症の潜伏期間で最も長いのはどれか。

 

1 インフルエンザ

2 結核

3 ノロウイルス性胃腸炎

4 流行性耳下腺炎

 

解説と答え

 

潜伏期間は過去のインフルエンザ10問中1問でしたが、類似した選択肢があると引っかかりやすくなるので注意しましょう。

 

インフルエンザ潜伏期間:1~3日

ノロウイルス性胃腸炎潜伏期間:1~2日

結核:半年~2年

流行性耳下腺炎:14日~21日

 

答え:4

 

第110回 感染経路問題

 

感染症と感染経路の組み合わせで正しいのはどれか。

 

1 結核 ― 接触感染

2 麻疹 ― 空気感染

3 マラリア ― 飛沫感染

4 インフルエンザ ― 経口感染

 

解説・答え

 

割愛しましたが、感染経路問題は第106回と第97回にも出題されております。

 

飛沫感染はどれか。といった問題形式でしたが過去10問中2問出題されているので対策は必要です。

 

結核→空気感染

マラリア→ハマダラカによって媒介される感染

インフルエンザ→飛沫感染

 

答え:2

 

看護師
看護師

インフルエンザの潜伏期間は数日、感染経路は飛沫感染!

 

インフルエンザワクチンは任意

第104回過去問題 事業所予防対策について

 

インフルエンザが流行しているが、小規模多機能型居宅介護を行う事業所では罹患者はいない。

この事業所で看護師が行う罹患予防の対策で最も適切なのはどれか。

 

1 宿泊の利用を断る

2 湿度を10%以下に保つ

3 利用者に手洗いを勧める

4 利用者に予防的に抗インフルエンザ薬を与薬する

 

解説と答え

 

インフルエンザは飛沫感染であることを前項目で解説しました。

 

コロナ感染の流行で既に皆さんの予防対策はバッチリかと思われます。

 

選択肢は予防的に「与薬する」と記載してありますが、罹患している利用者もいないのに与薬するのは現実的ではありません。

 

答え:3

 

第104回過去問題 状況設定問題 在宅

 

Aさん(14歳、男子、中学生)は、両親と弟(7歳)との4人で暮らしている。筋ジストロフィーで2年前に誤嚥性肺炎を繰り返し、経鼻経管栄養法と在宅酸素療法とを開始した。その後、呼吸障害が進行し、非侵襲的陽圧換気による呼吸管理目的で入院した。Aさんは「特別支援学校に戻って友達に会いたい。夜に使うマスクに早く慣れたい」と訴えた。Aさんは自宅に戻って訪問看護を利用する予定である。身体障碍者手帳(肢体不自由1級)が交付されている。

 

【問題3】

退院後6カ月。Aさんは特別支援学校に通学している。弟の小学校でインフルエンザが例年より早い時期から流行し始めた。弟はインフルエンザの予防接種を受けていた。Aさんの母親は「Aにインフルエンザがうつらないか心配です」と訪問看護師に話した。

母親への訪問看護師の助言として最も適切なのはどれか。

 

1 Aさんを隔離しましょう

2 ショートステイを利用してみましょう

3 予防接種について主治医に相談してみましょう

4 弟さんは予防接種を受けているのでAさんにはうつりませんよ

 

解説と答え

 

インフルエンザの予防接種を受けていても罹患する可能性はあります。

 

しかし、弟はまだインフルエンザに罹患していません。

 

感染予防の手洗いなどは常に必要ですが、罹患していないのに隔離やショートステイの利用は現実的ではありません。

 

Aさんは既往疾患があるため予防接種を医師に相談して、可能であれば接種することが予防に繋がります。

 

答え 3

 

第96回 定期予防接種はどれか

 

定期予防接種の対象になっている疾患はどれか。

 

1 麻疹

2 A型肝炎

3 インフルエンザ

4 流行性耳下腺炎

 

解説と答え

 

看護師
看護師

インフルエンザの予防接種は任意接種!

 

インフルエンザの予防は義務では無く「任意接種となると保険適用は無いため、自費になります。

 

選択肢の中で麻疹が14疾患の定期接種の対象で、麻疹風疹の混合ワクチンの接種が指定されています。

 

ワクチンを接種したあとの抗体が体内に残る期間は個人差があります。

 

私の場合は麻疹を接種して8年で抗体がほとんど無くなっていたので、出産後に再度接種しました。

 

皆さんもお気をつけください。

 

答え:1

 

まとめ

 

感染疾患は潜伏期間と感染経路が必ずあります。

 

感染症の基本的な潜伏期間と感染経路は覚えましょう。

 

インフルエンザの予防対策問題の選択肢には「予防接種」がよく挙がります。

 

予防接種は「任意」であることが一つのポイントになります。

 

集団予防は手洗いなどの基本的予防対策が優先

家庭個人の場合には「予防接種」の選択も考慮

 

ということを念頭において問題を解きましょう。

 

次回は、インフルエンザの第二弾:不活化ワクチンと禁忌について解説します。

 

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