化学療法中はニキビはつぶしちゃだめ!日常生活指導を解説★

こんにちは、母主です!

ICU,海外医療支援活動、急性期病棟、化学療法を経て看護師15年以上経験しています
難しいことはなるべくかみ砕いて、患者さんや後輩ちゃん達に説明するのが好きです
看護学生さんの国家試験対策の役に立てれば嬉しいです

今回は、化学療法を受けている患者さんの日常生活について解説します

今回おススメの学生さん
・化学療法をする時に大事な採血項目を知りたい
・出血しやすい人の日常生活で注意することは?
・免疫力が低下したら日常生活はどうなる?

 

過去問題でも化学療法に関する血液検査問題があります
今回は、もっとも重要視している好中球と血小板について解説です

感染を予防するのは、手洗い。うがいだけでいいのか?

出血をさせない日常生活ってなんなのか?

日常生活はどういうことを注意すればいいのか?

 

実際に現場で患者さんに伝えている内容を参考に解説しています

まとめ
好中球血小板の数値は治療に超重要
・歯ブラシは柔らかいものなど、出血しない・させないことが大事
・日常生活は清潔の維持管理が大事

 

では、解説していきます

 

 

目次

第95回 感染予防に必要な検査項目

 

抗癌薬治療中の感染予防で重要な検査項目はどれか
1 好塩基球
2 好中球
3 赤血球
4 CRP(C反応性蛋白)

 

答え

 

感染予防に必要な項目は白血球です

白血球の中でも

好中球は体内に侵入した細菌を攻撃し貪食します
好塩基球はアレルギー反応に関与する項目になります
なので、今回の感染予防で重要項目とはならないです

CRPは炎症反応を示します
数値が高くなれば何かしらの原因で炎症していることが分かります
しかし、感染予防には関係がないため答えではないです

答え 2

 

血小板が下がると出血に注意!

 

看護師
看護師

好中球と血小板が重要!

抗ガン剤を投与する前は必ず採血をして判断します
数値が低下すると薬剤の投与量を調整する必要があります
極端に低い場合には抗ガン剤投与が中止になります

 

抗ガン剤は副作用で消化管穿孔を伴う可能性もあります

ただでさえ、出血しやすい状態なので投与時には慎重を要します

日常生活で注意すること
・採血、点滴のあとは止血をしっかりする
・歯ブラシは毛の柔らかいものを使用する
・怪我や打撲に注意する
鼻を強くかみすぎないようにする

 

鼻血が出るのは鼻腔内の粘膜は皮膚ほど厚くないので、出血しやすいです

 

 

第107回 好中球減少

 

Aさん(56歳、男性)は、化学療法の血液検査にて好中球300/mm3であった。
Aさんの状態で正しいのはどれか

1 入浴を控える必要がある
2 日和見感染症のリスクが高い
3 口腔ケアには歯間ブラシを用いる必要がある
4 化学療法の開始前と比べリンパ球数は増加している

 

答え

 

好中球は侵入者を攻撃して食べる!
侵入者を食べられない=免疫力が低下する
日和見感染症のリスクが高い状態なので、日常生活でも注意が必要です

 

 

答え 2

 

免疫力が低下した患者の日常生活

 

免疫力が低下しているため、感染症を起こしやすい状態です
日常生活では以下の予防や対処法を指導します

 

・外出時などこまめな手洗い、うがい
・食後の歯磨き
・人込みはできるだけ避ける、マスクを装着する
体を清潔に保つ(シャワー・入浴)
ニキビ、吹き出物はつぶさない
・動植物の世話は手袋をする
・室内環境や寝具を清潔に保つ
・排泄後はウォシュレットなどで洗浄する

 

清潔を維持することが大事!

口はもちろん、傷口も感染症を招く出入り口になります!
そのため、吹き出物もつぶさず清潔に維持することが必要です

 

 

まとめ

 

今回のまとめです

今回おススメの学生さん
・化学療法をする時に大事な採血項目を知りたい
・出血しやすい人の日常生活で注意することは?
・免疫力が低下したら日常生活はどうなる?

 

まとめ
好中球血小板の数値は治療に超重要
・歯ブラシは柔らかいものなど、出血しない・させないことが大事
・日常生活は清潔の維持管理が大事

 

抗ガン剤投与時に、好中球と血小板は本当に大事です
日常生活で安全・安心して過ごしてもらうためにも生活指導は大事です

今回の記事で覚えてもらえると嬉しいです

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