2歳児の成長ってどれぐらい?過去問題とデンバー式からわかりやすく解説

読者さま

2歳児の成長ってどれぐらい進んでいるのか、いまいちイメージが湧かないし、分からない。

子どもの成長は、目まぐるしいですよね。育児している自分ですら「2歳ってここまで成長するの!?」と1ヶ月単位で成長していく息子を見て感じるのですから、教科書で覚える学生さんがイメージできないのも仕方がありません。 

今回は、【2歳児の成長・発達】について過去問題をまとめて解説しています。

この記事でわかること
  • 2歳児の成長・発達に関する過去問題がわかる
  • 2歳児のDENVERⅡ(デンバー発達判定法)内容がわかる

DENVERⅡ(デンバー発達判定法)は成長の目安を知るのにわかりやすく表にまとめてくれています。各問題の解説をデンバーを用いて紹介します。

DENVERⅡデンバー発達判定法でわかる2歳児
  • 個人―社会領域:靴を履く、手を洗う
  • 微細運動―適応:垂直線の模範、積木で塔を作る、橋の模範
  • 言語領域:2語文を話す
  • 粗大運動:ボールの上手投げ、その場ジャンプ

2歳児の成長について知りたい方は、ぜひ読んでみてくださいね。

目次

2歳の言語発達

2歳になると覚えた言葉が出てくる時期になります。

小さい子どもが車を指さして「ぶーぶー、いた!」と言っているのを見かけたことありませんか。そういった子は、たいてい2歳児だったりします。

末吉

2歳児は2語文を話す。
「2」がキーワードになって覚えやすいですね。

  • 自分のことは愛称を使って表現できる
  • 自己主張が強くなり、何でも「いや!」と拒否をするようになる(イヤイヤ期)
  • 指を出して年齢を数えることができるようになる
  • 友達とのやりとりを教えてくれる
  • 二語文を話す → 「ワンワン いた」など

イヤイヤ期に入ってくる時期でもあるので、「いや!」と、ショッピングセンターで駄々をこねていたら2歳~3歳児かもしれません。普段の買い物で「あの子は、2語文だから2歳かな?」と意識して観察すると面白い発見がありますよ。

看護師国家試験過去問題

第99回 2歳頃の言語発達

言語の発達で2歳ころに可能になるのはどれか。

  1. 喃語を話す
  2. 音を真似る
  3. 二語文を話す
  4. 接続詞を使う
解説と答え

 ・喃語は「あー」「うー」など、生後2~3カ月に始まり、6カ月ころに盛んになります。

・音を真似るのは、「ぶぶ」「まんま」などの言葉で、生後7~10カ月ころからよく耳にするようになります。

・接続詞を使えるようになるのは3~4歳ころです。おままごとや、お店屋さんなどで「いらっしゃいませ。今日は、アイスがおいしいです。」など、単語を繋げて会話ができます。

第103回 2歳ころの言語

正常に発達している小児が2歳0か月ころ、新たに獲得する言語で正しいのはどれか。

  1. 「おちゃ、ちょうだい」
  2. 「おかしがないの」
  3. 「これ、なあに」
  4. 「まんま」
答え

・「おちゃ、ちょうだい」は、2語文になるので2歳児で話せるようになります。

・「おかしがないの」は、「が」「は」などの助詞を使った文章なので、3~4歳ころに話せるようになります

・「これ、なあに」→2歳後半ころから、質問をするようになるのです。それまでは、目の前の物を言葉にするのですが、質問はさらにステップアップした証拠になるのです。

・「まんま」→1歳~1歳半で大人の真似で話せるようになる言葉です。 

第101回 2歳6か月の発達

2歳6か月の幼児で正常な発達と判断されるのはどれか

  1. 前後上下の空間認識ができる
  2. 手掌全体で2㎝角の積み木をつかむ
  3. 2~3カ月前から二語文を話している
  4. 半年前から手を引かなくても歩けるようになった
答え

 DENVERⅡ(デンバー発達判定法)でそれぞれの時期を確認してみましょう。デンバーの基準が知れたり、見方が分かったりするので、国家試験勉強だけでなく実技にも対応できますよ。

 前後上下の空間は3歳から始まり4歳6カ月には90%が出来る状態です。

 

 

積み木を手全体でつかむのは6カ月から始まり8カ月で90%できるようになります。掴んだ物を口で「安全か?」と確認する赤ちゃんの行動は、この時期ならではですね。

 独りで上手に歩けるのは11カ月から始まり1歳2カ月には90%ができるようになります。ママ・パパに手をひかれてヨチヨチ歩きをしている子どもを見かけたら、「1歳前後かな?」とほのぼのしてくださいね。

 

 

末吉

2歳で2語文を話す言語の特徴は国家試験に出やすい傾向ですね

第104回 幼児の生活習慣の獲得について

健常な幼児の基本的生活習慣の獲得で正しいのはどれか

  1. 1歳6か月でうがいができるようになる
  2. 2歳6か月で靴を履けるようになる
  3. 3歳でコップを使って飲めるようになる
  4. 4歳で手を洗って拭くようになる
  5. 5歳で昼寝は1日1回になる
答え

うがいは、口の筋肉を動かすので、小さい子どもにとっては難しいものです。

筆者の2歳児の息子は、うがいをすると口から噴水の様に弧を描いて前に出てきます。口の中で物を動かすのが難しいようです。そのため、うがいは4歳でできるようになります

DENVERⅡ(デンバー発達判定法)によると、2歳6カ月から靴を履いて、3歳までには手を洗って拭くようになります。外で遊ぶ時間も増えるので、習慣を繰り返すことで習得するようになるのです。

 コップで飲めるようになるのは、1歳から1歳3カ月頃に出来るようになります。

 昼寝が1日1回になるのは2歳前からで、5歳では昼寝をしなくなります。5歳児は、小学校入学も控えているため学校のリズムに合わせて昼寝もしなくなるのです。

暗記必須|2歳児は二語文を話す

 今回は、DENVERⅡ(デンバー発達判定法)に沿った2歳児の成長を紹介しました。

DENVERⅡ(デンバー発達判定法)2歳児の成長
  • 個人―社会領域:靴を履く、手を洗う
  • 微細運動―適応:垂直線の模範、積木で塔を作る、橋の模範
  • 言語領域:2語文を話す
  • 粗大運動:ボールの上手投げ、その場ジャンプ

 2歳児の成長に関する過去問題は、言語に関する内容が比較的多かったです。二語文は2歳児の特徴であることを念頭に覚えておくと、国家試験でも思い出して1点を確実にゲットできますよ。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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