看護師国家試験過去問☆HIV・AIDSは予防と検査が重要!
日曜日に国家試験を受けられた学生の皆さん、お疲れさまでした。
結果発表まで気が休まらないでしょうが、切り替えて!就職までの春休み期間をゆっくり♪楽しく過ごして欲しいです。
ただ、既に来年の看護師国家試験対策は始まっています。
今回の記事はHIV・AIDSの過去問題に関連して日本の深刻な現状問題ついて紹介させて頂きます。
開発途上国にキャリアの方が多いと思われていますが、新規感染者数は減少しています。
日本も決して少なくはないです。
認知していても「自分は大丈夫」と思っている人も多いです。
キャリア者が身の回りに居ないのも影響していますが、キャリアだとしても正直、公言できる人は少ないです。
日常生活では感染しませんが不特定多数の方と予防をせずに性交渉をすることで感染リスクは増加します。
無症状期間が1年~10年近くあるため気付いた時には原因が不明のこともあります。
今回は看護視点というより自分視点で読んでみて欲しいです。
看護師国家試験過去問題と解答・解説
看護師国家試験過去問題にもHIVに関する問題は出題されます。
まずは、問題の傾向を知っておきましょう。
第107回
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症について適切なのはどれか。2つ選べ。
1 本人より先に家族に病名を告知する。
2 国内では異性間性接触による感染が最も多い
3 適切な対応によって母子感染率を下げることができる
4 性行為の際には必ずコンドームを使用するよう指導する
5 HIVに感染していれば後天性免疫不全症候群(AIDS)と診断できる
解説・答え
解答・解説はこちらです!
コロナ渦後は検査件数が激減
厚生労働省の調査結果でも日本の新規感染者数は2013年をピークに減少傾向になっています。
しかし、あくまでも検査を受けないと感染の有無が分からないことなのでまずは、検査を受けることが大事です。
公益財団法人エイズ予防財団による令和3年の分析結果では、コロナ感染の流行に伴い2019年の検査件数から2020年と2021年は半数以下に減少したことを報告しています。
検査出来る場所は地方も含めて全国の保健所で匿名や仮名で検査を受けることが出来ます。
しかも無償で!
それでも、検査件数が伸びない状況が継続しています。
保健所では他の性感染症も検査対応しています。
それほど、政府としては性感染症の拡大が問題視されている状況です。
コロナの状況の中でも検査し易い環境を整えていくことが課題となってきそうです。
開発途上国のHIV・AIDS新規感染者数は減少
開発途上国では貧困の影響や売春、植民地時代の歴史的背景でキャリアが多いイメージです
しかし、JICAなどの国際支援で基本的知識を持っている国民が多いです。
年々、新規感染者数が減少している結果が示しています。
私が住んでいたケニアにもHIV・AIDSの簡易検査が出来る場所がコンビニぐらい多かったです。
無償だし、記載する書類なども名前ぐらいで検査結果はレシートみたいな紙切れに書かれて渡されて終わりました。
好きなんだけど付き合って欲しいです。
じゃ、HIVの陰性確認しに行こう。陰性だったら付き合うわ。
こんな感じでケニアの男女交際では陰性確認が常識で初デートは検査場というのも当たり前です。
それぐらい、自分の体を守ることに徹していました。
AIDS発症後の状況
AIDSの正式名称は【後天性免疫不全症候群】です。
名前の通り、発症後は免疫力が低下して様々な感染症を引き起こします。
肺炎を繰り返し、熱や体のダルさが続きます。
体重も激減し少しずつ悪化の一途をたどります。
今はAIDS発症を遅らせる薬もありますが治癒することはありません。
一生、付き合い続けることになるし寿命も明らかに短くなります。
過去、私が勤務していた時に「ニューモチス肺炎」を発症したことでAIDSに罹患していたことが判明した症例もありました。
その時の患者さんと家族の動揺した様子は未だに忘れられません。
まとめ
一度感染すると治癒することが出来ない病気なので、予防が大事です。
予防は自分を大事にすることになるし、相手のことも考えて思いやることにも繋がります。
繰り返しになりますが、感染してからでは遅いです。
日本でも格差社会の影響、パパ活など不特定多数との関係を持つ、外国籍の移住者も増えてきていることも背景にあります。
時代は変化するし社会情勢も変わりますがHIV・AIDSの感染予防方法は基本的に変わりません。
詳しい内容は公益財団法人エイズ予防財団に記載しております。
今、一度皆さん日頃の予防を意識して検査を受けに行きましょう!
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