一目で理解できる!皮下注射の角度と針のポイント|国家試験で差がつく基礎知識と覚え方

皮下注射国試

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学生さん

皮下注射の角度は、何度で打てばいいんだろう?筋肉注射とごっちゃになります…

末吉

注射の種類によって角度が違うし、注射経験の無い学生さんはイメージするのが難しいですよね。

看護技術の中でも「注射」は基本的かつ重要なスキル。

皮内注射・皮下注射・筋肉注射の違いについては、国家試験でも頻出のテーマです。

皮下注射は、ワクチンやインスリンで使われる場面が多く、看護学生としては確実に押さえておきたい知識です。

実際の国家試験では「角度」や「針の太さ」、「注射部位の選び方」など細かく問われて混乱することも…。

皮下注射の基礎から、試験で問われやすいポイントを分かりやすく解説します。

覚えにくい角度や、針の使い分けもスッキリ理解しましょう!

この記事でわかること
  • 皮下注射の基礎知識
  • 皮下注射で使う針や注射の角度、部位
  • 皮下注射で使われる薬剤、禁忌

皮下注射の知識を深め、国家試験を突破でき、現場にも強い、注射のプロに一歩近づきましょう!

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目次

皮下注射とは?

代表的な薬剤や注射部位について解説します。

  • 皮下注射の定義
  • 皮下注射の針の種類
  • 皮下注射の角度や部位

皮下注射の定義

皮下注射とは、皮膚と筋肉の間にある皮下組織(脂肪層)に薬液を注入する方法です。

薬剤が比較的ゆっくり吸収されるのが特徴で、急激な作用を避けたいときに使われます。

皮下組織には血管が豊富にあるため、持続的で穏やかな効果を求める薬剤に適しています。

皮下注射の針の種類

皮下注射に使用される注射針の種類は、以下の特徴があります.

針の太さ(ゲージ:G)
  • 23G〜25Gが一般的に使用されます。
  • 数字が大きいほど細い針が細くなります。
    18G(太い)<25G(細い)

 太い針は一度に流れる量が多くなり、痛みを伴う場合があります。

細い針は、流れる量が少なかったり、細かったりするため、痛みが少ない人が多いです。

ゲージ(G)用途例特徴
18〜23G輸血、点滴(静脈)太くて流量が必要な場合に使用
22〜25G筋肉内注射中程度の太さ
23〜25G皮下注射細くて痛みが少ない
26〜27G皮内注射最も細い針で少量注入に適す

針の長さ(インチ)は、5/8〜1インチ:16〜25mmが多く使われます。

皮下組織は浅いため、長すぎない針が選ばれます。

針先の形状は、RB(レギュラーベベル)が使用されます。

角度が鋭く、穿刺がスムーズで痛みが少ないのが特徴です。

皮下注射の角度や部位

皮下注射角度

国家試験で問われやすいのが「注射の角度」です。

各注射の角度は以下のとおりです。

注射の種類角度の目安目的と特徴
皮内注射0〜5度アレルギー検査など。ごく浅く皮膚に注入。
皮下注射10~30度脂肪組織にゆっくり吸収させる
筋肉注射45~90度急速に作用させたい薬剤に使用

皮下注射は、皮膚のすぐ下にある皮下組織(脂肪層)をねらうため、針を皮膚に対して10〜30度の角度で刺します。

45〜90度での皮下注射には、ペン型インスリン注射や、注射器一体型薬剤などがあります。

針の角度の違いは、針の長さや注射器の構造に影響します。

皮下注射の目的は「皮下」に確実に届ける!
 → 筋肉にも皮膚表面にもならないように、適切な角度と針がとても重要です!

皮下注射の主な注射部位は、以下があります。

皮下注射部位

高齢者・やせ型の人は皮下脂肪が少ないため、 皮下脂肪があり、血管や神経を避けた場所を選びましょう。

器具の種類や針の長さによって適切な角度は変わるため「誰に・どんな薬を・どの器具で」打つのかを正しく判断することがとても大切です。

皮下注射の薬剤・注意点・他の注射との比較

皮下注射は、薬剤ごとの適切な注射法や禁忌となるケースがあるため、注射の違いや注意点をセットで覚えましょう。

  • 皮下注射に使われる代表的な薬剤
  • 他の注射(皮内・筋肉・静脈)との違い
  • 皮下注射が禁忌となる状態や患者

皮下注射に使われる主な薬剤

皮下組織は毛細血管が豊富なため、筋肉注射ほど急速ではありませんが、持続的で安定した薬剤の吸収が期待できます。

糖尿病治療(インスリン注射)
  • 目的: 血糖値のコントロール
  • 特徴: インスリン製剤は皮下注射が基本
  • ポイント: 注射部位はローテーションすることが重要(例:腹部、上腕、大腿など)

インフルエンザワクチンなど、予防接種で皮下注射を行う場合もあります。

予防接種(ワクチンの一部)
  • 目的: 感染症の予防(例:麻疹・風疹、インフルエンザなど)
  • 特徴: 筋肉注射と皮下注射が選択される場合がある
  • ポイント: ワクチンごとの接種方法を確認し、添付文書に基づく手技が重要

看護師の実務でも皮下注射を行う場面は多く、国家試験対策だけでなく、実践にも直結する知識です。

病状に適した注射方法を選べるように、根拠を理解しておきましょう。

皮下注射の過去問題には、臨床判断を問われる問題があります。

国家試験のポイント
  • ○○薬はどの注射法で投与するか?
  • 投与時の注意点は?

インスリン、予防接種は頻出テーマのため、注射部位や角度と合わせて覚えておきましょう。

他の注射との違い

 注射には「皮内・皮下・筋肉内・静脈内」の4つの主な方法があり、それぞれ注入する目的や特徴が異なります。

用途に応じた正しい注射法の理解が国家試験対策のカギになります。

注射法注入部位主な用途特徴
皮下注射皮膚と筋肉の間の皮下脂肪ワクチン少量をゆっくり吸収
皮内注射皮膚の浅い層(真皮)アレルギー検査ツベルクリン反応少量の注入で反応をみる
筋肉注射筋肉層ビタミン剤
抗菌薬など
吸収がはやい
静脈注射静脈内点滴
薬剤
輸液など
即効性がある
抜針後に圧迫が必要

注射法は、それぞれ薬剤の性質や治療の目的によって使い分けられます。

たとえば、即効性を求める場面では静脈注射、ゆっくりと作用させたい場合には皮下注射が選ばれます。

国家試験では、注射の種類に対し適応となるケースや注入部位、針の角度などがポイントとなるため、特徴ごとに整理して覚えることが重要です。

皮下注射を避けるケース

皮下注射は比較的安全性の高い注射方法ですが、すべての患者さんに適しているわけではありません。

状態によっては禁忌または慎重投与が必要になるため、判断力が求められます。

皮膚トラブルがある
  • 状態:感染、炎症、浮腫、硬結、出血傾向のある皮膚
  • 理由:注射により炎症が悪化したり、薬剤が正常に吸収されなかったりする可能性がある
  • POINT:同じ部位に繰り返し注射しない、皮膚状態を毎回確認する

皮膚の状態を確認したうえで、穿刺する場所を検討します。

全身状態によって、注意する患者さんもいます。

血液凝固異常や抗凝固療法中の患者
  • 状態:ワルファリン内服中、血小板減少症など
  • 理由:皮下注射でも皮下出血や血腫ができやすい
  • POINT:少しの刺激だからと気を抜かず、注意・観察が必要

 皮下出血や血腫は、全身状態が低下していると、正常の皮膚に戻るのに時間を要する人もいます。

皮下注射は、観察力・判断力・根拠のある説明力が求められる技術です。

実習で患者さんのインスリン自己注射などに立ち会うときは「この部位、大丈夫かな?」と迷ったら、指導者や看護師に相談や質問しましょう。

患者さんの安全を守るためにも、本人に適した部位であるか考えます。

国家試験も実習も、「理由をもって選べる看護師」になれるように準備しましょう。

国家試験で頻出!皮下注射の過去問をチェック

看護師国家試験では、「注射の種類による手技の違い」や「適切な注射部位」について問われることがあります。

皮下注射・筋肉注射・皮内注射・静脈注射の違いを理解し、解答しましょう。

必修問題の出題例(第109回 看護師国家試験)

設問:皮下注射で適切なのはどれか。

  1. 注射部位を伸展する。
  2. 注射針は18〜20Gを使用する。
  3. 針の刺入角度は45〜90度にする。
  4. 皮下脂肪が5mm以上の部位を選択する。
答え

4 皮下脂肪が5mm以上の部位を選択する。

皮下注射は、皮下組織(皮膚の下にある脂肪層)に薬液を注入する方法です。

皮下脂肪が5mm以上ある部位(例:上腕の外側、腹部、大腿前面など)を選びます。

インスリンやワクチンの投与にもよく使われます。

補足

  1. 正しくは「皮膚を軽くつまんで、皮下組織に厚みを持たせて固定」が基本
  2. 使用する針は、一般的に「23〜25G」が適切
  3. 刺入角度は「10〜30度」が目安。45〜90度では深く刺さりすぎてしまう可能性がある

一般問題の出題例(第99回 看護師国家試験)

設問:注射で正しいのはどれか。

  1. 皮内注射では神経の損傷の危険がある。
  2. 皮下注射では皮下組織とともに皮膚をつまみ上げて針を刺入する。
  3. 筋肉内注射での針の刺入角度は皮膚とほぼ平行とする。
  4. 静脈内注射では針を抜いた後、刺入部位をマッサージする。
正解

2 皮下注射では皮下組織とともに皮膚をつまみ上げて針を刺入する。

皮下注射は、皮膚と皮下脂肪を一緒につまんで持ち上げた状態で針を刺すと、刺入角度や深さを調整しやすく、筋肉層に届くのを防げます

補足

1.皮内注射は、皮膚の下の真皮層に少量の薬液を注入する方法で、神経損傷のリスクは低い
3.筋肉注射では通常「90度」で刺入。ただし、筋肉が薄い部位(例:上腕)では、皮膚をつまんで「45度程度」に調整することもある
4.静脈注射後はマッサージはNG。出血や薬液の拡散を防ぐため、圧迫止血が基本。

よくある間違いと注意点

注射手技において、以下のようなよくある混同や誤解に注意が必要です。

  • 「皮下注射も90度で打つ」と覚えてしまっている。
  • 筋肉注射と皮下注射で、針の太さや角度を間違える。

国家試験では、基本的な手技の正誤を問う問題があります。

正しい知識がなければ、実際の現場でもトラブルや事故につながるリスクがあります。

単に覚えるだけでなく、なぜそうするのかという理由まで理解しておくことで、応用問題にも対応しやすいです。

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皮下注射のポイントをおさえて差をつけよう!

皮下注射は、「正しい部位の選択」「適切な角度」「薬剤や針の特性を理解する」ことが、安全で確実な注射に直結する技術です。

皮下注射のポイントは以下です。

  • 皮下注射とは
     皮下組織に薬液を注入し、ゆっくり吸収・効果が現れる注射法。
  • 針の種類・長さ
     23G〜25G、長さ5/8〜1インチを使用。
  • 刺入角度
     通常10〜30度。薬剤によっては45〜90度になることも。
  • 注射部位
     上腕外側・腹部・大腿外側前面が代表的。部位のローテーションも重要。
  • 使用される主な薬剤
     インスリン・各種ワクチンなど。
  • 注意が必要なケース
     皮膚トラブル部位や、抗凝固療法中の患者への注射は慎重に。

正しい手技の知識は、患者さんの安全を守るだけでなく、自分の自信にもつながります。

国家試験はスタート地点。

将来、確かな知識とやさしさを持った看護師として、現場で活躍する日を応援しています!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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